念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。健診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持つこまれる様々な事件の真相は、少し切なく、少しこわい。構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。
濃紺の悪魔/詩人の死/たぶん、暑かったから/鉄格子の女/アヴェ・マリア/依頼人は死んだ/女探偵の夏休み/わたしの調査に手加減はない/都合のいい地獄
前回読んだ「ぼくのミステリな日常」は微妙だったものの、なんとなく期待が捨てきれず2冊目の若竹作品。
表紙の雰囲気からコメディータッチな話かと思ったら、意外とハードボイルドな女探偵の話。
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